いまは亡き喜劇役者の藤山寛美さんが桂米朝さんとの対談で、大阪・花月劇場の愉快な思い出を語っている。夏の盛りに冷房が故障した。客はうだる暑さに閉口したが、「売店のアイスクリームが全部売れてしまうまで故障が直らなんだ…」と
対談集「一芸一談」(桂米朝、淡交社)の一節にある。偶然か、さにあらずかはともかくも、劇場を運営する吉本興業は金銭を大事にする社風で知られる
その企業イメージもわざわいしたか、大阪府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の移転構想をめぐり、橋下徹知事から「がめつい」と噛(か)みつかれた
資料館は現在、吉本興業の所有する建物に入居している。「恒久的な入居を前提とした特別仕様の施設であり、資料館を移転させるのならば相応の補償を」と、吉本側は府側に告げた。財政難に頭を悩ます知事には、これが欲得ずくと映ったらしい
かつて花月劇場を沸かせた漫才の花菱(はなびし)アチャコさんは「ほんまにもう、ムチャクチャでござりまするがな」で一世を風靡(ふうび)した。いずれの言い分が「ムチャクチャでござりまする」か、互いに頭を冷やして語らう以外にない。
7月31日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
7.31.2009
7.30.2009
古希を過ぎてから「高齢者は働くことしか才能がない」はずがない・・・ 編集手帳 八葉蓮華
6歳の息子が二銭をせがんだ。友だちが皆、持っているのだろう、ヨーヨーが欲しいという。二銭あれば、キャベツが買える。「ヨーヨーなんてつまんねえぞう。じっきはやんなくなっちまあよ」と、母は諭した
諭しつつ、心のなかでは泣いたのだろう。数十年の時が過ぎて、母は書く。これまで何ひとつ親にねだったことのない子が〈初めてねだったいじらしい希望であった〉と。吉野せいの随筆集「洟(はな)をたらした神」である
一編一編が土のような、木の肌のような手触りで綴(つづ)られている。書棚の隅に埋もれさせていた一冊を久しぶりで手に取ったのは、麻生首相のおかげである
せいは、福島県の山のなかで開墾と子育てに生きた。鍬(くわ)をペンに持ち替え、遠い過去から糸を紡ぐように人生の断片を書き留めたのは、古希を過ぎてからである。活字になったのは74歳のとき、大宅壮一ノンフィクション賞や田村俊子賞を受けたのは75歳のとき、そして2年後に世を去った。高齢者は働くことしか才能がない――はずがない
今年が生誕110年にあたることを、再読の書をひらいて知った。失言にも功徳がある。
7月30日付 編集手帳 読売新聞
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諭しつつ、心のなかでは泣いたのだろう。数十年の時が過ぎて、母は書く。これまで何ひとつ親にねだったことのない子が〈初めてねだったいじらしい希望であった〉と。吉野せいの随筆集「洟(はな)をたらした神」である
一編一編が土のような、木の肌のような手触りで綴(つづ)られている。書棚の隅に埋もれさせていた一冊を久しぶりで手に取ったのは、麻生首相のおかげである
せいは、福島県の山のなかで開墾と子育てに生きた。鍬(くわ)をペンに持ち替え、遠い過去から糸を紡ぐように人生の断片を書き留めたのは、古希を過ぎてからである。活字になったのは74歳のとき、大宅壮一ノンフィクション賞や田村俊子賞を受けたのは75歳のとき、そして2年後に世を去った。高齢者は働くことしか才能がない――はずがない
今年が生誕110年にあたることを、再読の書をひらいて知った。失言にも功徳がある。
7月30日付 編集手帳 読売新聞
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7.29.2009
“カッコ悪い”名前「ダサイ族」と呼ぶ運動、浸透と効果のほどは・・・ 編集手帳 八葉蓮華
パトリシア・コーンウェルの推理小説「検屍官(けんしかん)」(講談社)に、「がん作り棒」という言葉が出てくる。登場人物がたばこをそう呼んでいた。その名称が広がれば愛煙家もちょっと一服しにくかろう
「借金」を「キャッシング」と呼べば借り手の警戒心は薄れ、「売春」を「援助交際」と偽れば未成熟な心に落とし穴を掘る。路上の違法駐車も「青空駐車」と聞けば快晴の空が目に浮かび、呼び名とは不思議である
その不思議な力で若者に暴走族離れを促すという。沖縄県警宜野湾署が暴走族を「ダサイ族」と呼ぶ運動を始めた
“カッコ悪い”名前を募り、「ゴキブリ族」「よわむし族」など応募685案から選んだという。つい先日は地元住民による「ダサイ族を許さない市民総決起大会」も催された。浸透と効果のほどは、さてどうだろう
かつての英国の二大政党、ホイッグ党(スコットランドの裏切り者、の意味)とトーリー党(アイルランドの追いはぎ、の意味)のように、相手から浴びせられた罵言(ばげん)をそのまま平気で自分の党名にした例もある。ダサイ族の面の皮が政治家ほど厚くないことを願う。
7月29日付 編集手帳 読売新聞
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「借金」を「キャッシング」と呼べば借り手の警戒心は薄れ、「売春」を「援助交際」と偽れば未成熟な心に落とし穴を掘る。路上の違法駐車も「青空駐車」と聞けば快晴の空が目に浮かび、呼び名とは不思議である
その不思議な力で若者に暴走族離れを促すという。沖縄県警宜野湾署が暴走族を「ダサイ族」と呼ぶ運動を始めた
“カッコ悪い”名前を募り、「ゴキブリ族」「よわむし族」など応募685案から選んだという。つい先日は地元住民による「ダサイ族を許さない市民総決起大会」も催された。浸透と効果のほどは、さてどうだろう
かつての英国の二大政党、ホイッグ党(スコットランドの裏切り者、の意味)とトーリー党(アイルランドの追いはぎ、の意味)のように、相手から浴びせられた罵言(ばげん)をそのまま平気で自分の党名にした例もある。ダサイ族の面の皮が政治家ほど厚くないことを願う。
7月29日付 編集手帳 読売新聞
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7.28.2009
宮里藍選手が米ツアーで初優勝、次なる飛躍の扉をひらく日を楽しみに・・・ 編集手帳 八葉蓮華
あらかじめ祝い、祝った通りの現実が訪れるように祈ることを「予(よ)祝(しゅく)」という。いわば、お祝いの予言である。今年3月の「読売歌壇」で、予祝の一首を読んだ。〈鍵穴とまがふ臍(ほぞ)みせ胆力のありかを示す宮里藍は 成田市 神郡一成〉
女子ゴルフの宮里藍選手(24)がときに見せる“へそ出し”ルックを詠んでいる。おへそを鍵穴に見立てたところが歌の眼目で、「成程(なるほど)。精神一到何事かならざらん、の鍵穴だ」と、選者の歌人、小池光さんの評にある
歌から4か月、宮里選手が米女子プロゴルフツアーで初優勝を飾った。米ツアーで日本人女子選手の快挙は福嶋晃子選手以来10年ぶり、24歳は日本人最年少である
年来の夢に指先が触れた最後のパットでは、パターを握る手が激しく震えたという。この日はおへそこそ見せなかったが、〈胆力のありか〉を示す一打は予祝の歌そのままであったろう
精神の鍵穴が次なる飛躍の扉をひらく日を楽しみにしている。…と言っても、見せてほしいわけではなくて、若い女性のおへそにもうろたえてしまう胆力のないオジサンとしては、シャツの下で差し支えない。
7月28日付 編集手帳 読売新聞
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女子ゴルフの宮里藍選手(24)がときに見せる“へそ出し”ルックを詠んでいる。おへそを鍵穴に見立てたところが歌の眼目で、「成程(なるほど)。精神一到何事かならざらん、の鍵穴だ」と、選者の歌人、小池光さんの評にある
歌から4か月、宮里選手が米女子プロゴルフツアーで初優勝を飾った。米ツアーで日本人女子選手の快挙は福嶋晃子選手以来10年ぶり、24歳は日本人最年少である
年来の夢に指先が触れた最後のパットでは、パターを握る手が激しく震えたという。この日はおへそこそ見せなかったが、〈胆力のありか〉を示す一打は予祝の歌そのままであったろう
精神の鍵穴が次なる飛躍の扉をひらく日を楽しみにしている。…と言っても、見せてほしいわけではなくて、若い女性のおへそにもうろたえてしまう胆力のないオジサンとしては、シャツの下で差し支えない。
7月28日付 編集手帳 読売新聞
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7.27.2009
戦後64年「無名の元兵士たちの声」戦争賛美か反戦か戦争とは何か・・・ 編集手帳 八葉蓮華
戦後64年を前に、これまで沈黙を守って来た旧日本軍の元兵士らが、自らの戦争体験を語り始めている。同時代の出来事として、あの戦争を語れる人の多くも今や80歳代以上と高齢だ
長尾栄治監督が撮影したドキュメンタリー映画「語らずにシねるか! 無名の元兵士たちの声」(45分)は、地味だが貴重な証言集だ。老いた元兵士らの淡々とした語り口からは、あの時代の空気が伝わって来る
2歳上の兄に続いて志願した元少年兵は「アジアの平和のために戦わねばと真剣に考えていた」と追想する。別の元兵士は「当時は戦うのは国の名誉のためであり、兵隊に行けないことは恥ずかしいことだった」と証言する
特攻隊員など3人の兄を戦争で亡くした女性は「(兄たちは)国のためになっていると、私も何か誇らしい気持ちだった」と語り、「いまは本当にむなしい」と涙ぐむ
証言からは、戦争賛美か反戦かでは割り切れない複雑な心境がうかがえる。戦争とは何かを考えるのによい材料である。映画の上映と元兵士の証言は、8月11~13日、東京・中野駅南口の「なかのZERO本館」で行われる。
7月27日付 編集手帳 読売新聞
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長尾栄治監督が撮影したドキュメンタリー映画「語らずにシねるか! 無名の元兵士たちの声」(45分)は、地味だが貴重な証言集だ。老いた元兵士らの淡々とした語り口からは、あの時代の空気が伝わって来る
2歳上の兄に続いて志願した元少年兵は「アジアの平和のために戦わねばと真剣に考えていた」と追想する。別の元兵士は「当時は戦うのは国の名誉のためであり、兵隊に行けないことは恥ずかしいことだった」と証言する
特攻隊員など3人の兄を戦争で亡くした女性は「(兄たちは)国のためになっていると、私も何か誇らしい気持ちだった」と語り、「いまは本当にむなしい」と涙ぐむ
証言からは、戦争賛美か反戦かでは割り切れない複雑な心境がうかがえる。戦争とは何かを考えるのによい材料である。映画の上映と元兵士の証言は、8月11~13日、東京・中野駅南口の「なかのZERO本館」で行われる。
7月27日付 編集手帳 読売新聞
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7.26.2009
長生き「平均寿命」心おきなく老後を過ごせる世の中かどうか・・・ 編集手帳 八葉蓮華
〈ヘルパーさんが台所仕事やって下さる私はひるねいいのでしょうか〉。福岡県の藤井千代子さんが詠んだ一首。小紙が募集し、7人の選者によって先日編まれた「平成万葉集」に収められている
介護保険サービスの情景であろう。高齢者の家へ赴いたヘルパーが家事支援をしている。その傍らでは、お年寄りご本人が昼寝をしている。高齢者福祉も多くは公費、確かにそれでいいのでしょうかね
と、何気なく読めばそんな感想を持ってしまうのだが、現代の万葉集は作者の年齢も重要な要素だ。藤井さんの名前の下には「96」とあった。まだまだその歳(とし)には見えない方だとしても、白寿を目前にした人が家事支援を受けて恐縮する必要はあるまい
日本人の平均寿命は男性79・29歳、女性86・05歳と、ともに過去最高を更新した。今や100歳以上の高齢者は4万人近く、90歳以上は100万人を超える
問題は心おきなく老後を過ごせる世の中かどうか。社会保障の財源を、政治はしっかりと手当てしなければならない。藤井さんの歌に「長生きしてもいいのでしょうか」と問いかけられているようで切ない。
7月26日付 編集手帳 読売新聞
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介護保険サービスの情景であろう。高齢者の家へ赴いたヘルパーが家事支援をしている。その傍らでは、お年寄りご本人が昼寝をしている。高齢者福祉も多くは公費、確かにそれでいいのでしょうかね
と、何気なく読めばそんな感想を持ってしまうのだが、現代の万葉集は作者の年齢も重要な要素だ。藤井さんの名前の下には「96」とあった。まだまだその歳(とし)には見えない方だとしても、白寿を目前にした人が家事支援を受けて恐縮する必要はあるまい
日本人の平均寿命は男性79・29歳、女性86・05歳と、ともに過去最高を更新した。今や100歳以上の高齢者は4万人近く、90歳以上は100万人を超える
問題は心おきなく老後を過ごせる世の中かどうか。社会保障の財源を、政治はしっかりと手当てしなければならない。藤井さんの歌に「長生きしてもいいのでしょうか」と問いかけられているようで切ない。
7月26日付 編集手帳 読売新聞
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7.25.2009
歌舞伎座 建て替え「さよなら公演」伝統芸の来し方を顧みる・・・ 編集手帳 八葉蓮華
歌舞伎の六代目尾上菊五郎が「祭囃子(ばやし)」というラジオ放送劇に出演したことがある。火打ち石を使う場面があり、六代目に代わって効果音係が自分で石を打ち、事前に録音しておいた
本番の前、録音テープを聴いた六代目が「おれの役は左利きか…」と言う。いまの音は左手で打っている音だ、と。効果音係が頭をかきながら、「私は左利きです」と名乗り出たという。放送に立ち会った劇作家の宇野信夫が随筆に書き留めている
舞踊にひいで、「腰に神が宿る」と評された人は耳の良さも尋常でなかったらしい。惜しまれつつ世を去ったのは1949年(昭和24年)7月、没後満60年を迎えた
歌舞伎座は建て替えが決まり、来年4月まで続く「さよなら公演」に連日のにぎわいを見せている。忌日の節目といい、ふと立ち止まっては伝統芸の来し方を顧みる芝居好きも多かろう
亡くなる数日前、身動きもならぬ名優を憐(あわ)れみ、周囲の人々が思わず泣き出した。押し殺した声が卓越した耳に届いたか、六代目はつぶやいたという。「まだ早い」。命の瀬戸際で語った名ぜりふ――と、これも宇野の文章にある。
7月25日付 編集手帳 読売新聞
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本番の前、録音テープを聴いた六代目が「おれの役は左利きか…」と言う。いまの音は左手で打っている音だ、と。効果音係が頭をかきながら、「私は左利きです」と名乗り出たという。放送に立ち会った劇作家の宇野信夫が随筆に書き留めている
舞踊にひいで、「腰に神が宿る」と評された人は耳の良さも尋常でなかったらしい。惜しまれつつ世を去ったのは1949年(昭和24年)7月、没後満60年を迎えた
歌舞伎座は建て替えが決まり、来年4月まで続く「さよなら公演」に連日のにぎわいを見せている。忌日の節目といい、ふと立ち止まっては伝統芸の来し方を顧みる芝居好きも多かろう
亡くなる数日前、身動きもならぬ名優を憐(あわ)れみ、周囲の人々が思わず泣き出した。押し殺した声が卓越した耳に届いたか、六代目はつぶやいたという。「まだ早い」。命の瀬戸際で語った名ぜりふ――と、これも宇野の文章にある。
7月25日付 編集手帳 読売新聞
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7.24.2009
「巧言令色」一票めあてのばらまき政策が言葉たくみにちりばめられ・・・ 編集手帳 八葉蓮華
ことば遊びの名作は数あれども、この季節にふさわしいのは、〈素麺(そうめん)冷食涼しいかな縁〉だろう。論語の一節、〈巧言令色鮮(すくな)いかな仁〉をもじり、縁側で食べるよく冷えた素麺はおいしいね、と
二十四節気の「大暑」も過ぎ、列島はこれから酷暑に包まれる。いつもならば素麺冷食の恋しさもひとしおだが、今年は衆院選がすぐ先に控えている。もじりの原典、巧言令色(口がうまく、愛想のいいこと)のほうが気になるという人も多かろう
一票めあてのばらまき政策が言葉たくみにちりばめられていないか、各政党のマニフェスト(政権公約)にしっかり目を凝らさねばならない
その場限りの巧言令色に有権者が失望させられるのは昔からのようで、劇作家の高田保は59年前の随筆集「ブラリひょうたん」(創元社刊)のなかで、入れ墨コンクールの開催を唱えた。各候補者は公約を入れ墨に彫り、裸になって披露し合え、と
入れ墨は見たくもないが、心組みはそうあるべきだろう。どこぞの政党から漏れ聞こえてくるところの、党とは別個の候補者限定マニフェストなどは姑息(こそく)の極み、沙汰(さた)の限りである。
7月24日付 編集手帳 読売新聞
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二十四節気の「大暑」も過ぎ、列島はこれから酷暑に包まれる。いつもならば素麺冷食の恋しさもひとしおだが、今年は衆院選がすぐ先に控えている。もじりの原典、巧言令色(口がうまく、愛想のいいこと)のほうが気になるという人も多かろう
一票めあてのばらまき政策が言葉たくみにちりばめられていないか、各政党のマニフェスト(政権公約)にしっかり目を凝らさねばならない
その場限りの巧言令色に有権者が失望させられるのは昔からのようで、劇作家の高田保は59年前の随筆集「ブラリひょうたん」(創元社刊)のなかで、入れ墨コンクールの開催を唱えた。各候補者は公約を入れ墨に彫り、裸になって披露し合え、と
入れ墨は見たくもないが、心組みはそうあるべきだろう。どこぞの政党から漏れ聞こえてくるところの、党とは別個の候補者限定マニフェストなどは姑息(こそく)の極み、沙汰(さた)の限りである。
7月24日付 編集手帳 読売新聞
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7.23.2009
太陽と月「ダイヤモンドリング」つかの間の指輪・・・ 編集手帳 八葉蓮華
婚約指輪を交換する習わしはヨーロッパの中世貴族にはじまる。浮気心を起こさぬ証しに、互いの心臓を縛り合った。心臓の実物は縛れないので、“出先機関”の指を縛ったという
西洋史学者、木村尚三郎さんの「色めがね西洋草紙」(ダイヤモンド社)からの受け売りだが、その方面で社交的な人のなかには、心臓の縛り合いと聞いてギョッとした方もおられよう
皆既日食の「ダイヤモンドリング」をテレビで見た。思えば、人に生きる力を与える陽光は酸素と栄養分を運ぶ動脈に、疲労と悲しみを癒やす月光は老廃物と二酸化炭素を流し去る静脈に似ている。太陽と月は天の高みをつかの間の指輪で飾り、人間にどんな約束を告げたのだろう
前回46年前に観測されたとき、宇宙飛行士の毛利衛さんは北海道・余市の高校1年生だった。当日は体育祭で、学校を休むことを先生は許してくれない。さぼって網走に行き、日食を見た。のちに眠りの夢に、何度も真珠色のコロナが現れたという
ぼくは天文学者になる、わたしは宇宙飛行士になる…。きのう、約束の指輪を夏空と交わした少年少女もいただろう。
7月23日付 編集手帳 読売新聞
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西洋史学者、木村尚三郎さんの「色めがね西洋草紙」(ダイヤモンド社)からの受け売りだが、その方面で社交的な人のなかには、心臓の縛り合いと聞いてギョッとした方もおられよう
皆既日食の「ダイヤモンドリング」をテレビで見た。思えば、人に生きる力を与える陽光は酸素と栄養分を運ぶ動脈に、疲労と悲しみを癒やす月光は老廃物と二酸化炭素を流し去る静脈に似ている。太陽と月は天の高みをつかの間の指輪で飾り、人間にどんな約束を告げたのだろう
前回46年前に観測されたとき、宇宙飛行士の毛利衛さんは北海道・余市の高校1年生だった。当日は体育祭で、学校を休むことを先生は許してくれない。さぼって網走に行き、日食を見た。のちに眠りの夢に、何度も真珠色のコロナが現れたという
ぼくは天文学者になる、わたしは宇宙飛行士になる…。きのう、約束の指輪を夏空と交わした少年少女もいただろう。
7月23日付 編集手帳 読売新聞
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7.22.2009
「選挙は水もの」有権者の心を射止める弓矢となる政権公約づくり・・・ 編集手帳 八葉蓮華
新約聖書のマタイ伝に、〈汝(なんじ)の敵を愛せよ〉とある。カトリック信者の麻生首相には先刻承知の教えだろうが、読み間違いの名人は〈汝の敵に愛されよ〉と誤読したのかも知れない
わが手で衆院を解散したい麻生さんを、「その調子。反麻生勢力に負けるな。踏ん張れ」と励ましたのは野党の民主党である。都議選に惨敗したあなたが好き、衆望のないあなたが好き――と、これほど「敵」に愛されて総選挙に臨む首相はいない
自民党内をまとめきれず、解散の間際まで醜い泥仕合を演じるわ、有権者の心を射止める弓矢となる政権公約(マニフェスト)づくりは遅々として進まないわ、「敵」に愛されるにもほどがある
鴨(かも)が葱(ねぎ)を背負(しょ)ってくるどころか、鍋やコンロまで背負った鴨が祝い酒を一升ぶらさげて、「さあ、召し上がれ」と現れた。民主党の目にはそう映るだろう
巷(ちまた)では「がけっぷち解散」「やけくそ解散」等々の呼び名がささやかれている。選挙は水ものであり、ごちそうのカモさんが鍋のなかでひと暴れ、ふた暴れしないとも限らないが、小欄ではとりあえず「カモネギ解散」と名づけておく。
7月22日付 編集手帳 読売新聞
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わが手で衆院を解散したい麻生さんを、「その調子。反麻生勢力に負けるな。踏ん張れ」と励ましたのは野党の民主党である。都議選に惨敗したあなたが好き、衆望のないあなたが好き――と、これほど「敵」に愛されて総選挙に臨む首相はいない
自民党内をまとめきれず、解散の間際まで醜い泥仕合を演じるわ、有権者の心を射止める弓矢となる政権公約(マニフェスト)づくりは遅々として進まないわ、「敵」に愛されるにもほどがある
鴨(かも)が葱(ねぎ)を背負(しょ)ってくるどころか、鍋やコンロまで背負った鴨が祝い酒を一升ぶらさげて、「さあ、召し上がれ」と現れた。民主党の目にはそう映るだろう
巷(ちまた)では「がけっぷち解散」「やけくそ解散」等々の呼び名がささやかれている。選挙は水ものであり、ごちそうのカモさんが鍋のなかでひと暴れ、ふた暴れしないとも限らないが、小欄ではとりあえず「カモネギ解散」と名づけておく。
7月22日付 編集手帳 読売新聞
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7.20.2009
170種を超えた「ボスコ」素材に対する深い愛情・・・ 編集手帳 八葉蓮華
板になったものなら判別はつくが、立ち木の区別は難しい。木工家の故・早川謙之輔さんが、そんな趣旨のことを書いていた(「木に学ぶ」新潮新書)
話は続く。餅は餅屋に限るようで、当時の営林署員が早川さんにぼやいたという。「板になったものは分からない」。家具制作を中心に活動を続ける宮本茂紀さん(71)は、素材としての木に眼力を持つ“木工派”だろう
「ボスコ」と名付けられた椅子(いす)のシリーズがある。約40年前から制作を始めた一連の作品は同一のデザインだが、材料の木の種類が異なる。イチョウなど聞き覚えのあるものから耳にしたこともないような外国産の樹木まで、170種を超えた
色が違う。柾目(まさめ)と板目で表情が変わる。引き出された木の個性を通して、素材に対する宮本さんの深い愛情が見える。香りを知るためには、おがくずを口に含むのだそうだ
ボスコとはイタリア語で森のことだが、最近入手した米国産のメタセコイアも、まもなくこの「森」の仲間に加わるという。緑陰が恋しい季節、外に持ち出した椅子に座り、本でも開いてみよう。そんな気にさせる森である。
7月20日付 編集手帳 読売新聞
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話は続く。餅は餅屋に限るようで、当時の営林署員が早川さんにぼやいたという。「板になったものは分からない」。家具制作を中心に活動を続ける宮本茂紀さん(71)は、素材としての木に眼力を持つ“木工派”だろう
「ボスコ」と名付けられた椅子(いす)のシリーズがある。約40年前から制作を始めた一連の作品は同一のデザインだが、材料の木の種類が異なる。イチョウなど聞き覚えのあるものから耳にしたこともないような外国産の樹木まで、170種を超えた
色が違う。柾目(まさめ)と板目で表情が変わる。引き出された木の個性を通して、素材に対する宮本さんの深い愛情が見える。香りを知るためには、おがくずを口に含むのだそうだ
ボスコとはイタリア語で森のことだが、最近入手した米国産のメタセコイアも、まもなくこの「森」の仲間に加わるという。緑陰が恋しい季節、外に持ち出した椅子に座り、本でも開いてみよう。そんな気にさせる森である。
7月20日付 編集手帳 読売新聞
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7.19.2009
防衛白書「高校生にも読めるように」活字離れに悩んでみる価値・・・ 編集手帳 八葉蓮華
活字離れの悩みは役所も一緒らしい。より多くの人に読んでもらおうと、40前後ある政府の白書の担当者が試行錯誤を続けている
今年の防衛白書は表紙に、著名な書道家、武田双雲氏の筆による題字「日本の防衛」を掲げた。例年は自衛隊の活動写真だったが、「マンネリ化している」という浜田防衛相の指摘で刷新した
本文も、「高校生にも読めるように」を心がけ、「趨勢(すうせい)」「真摯(しんし)に」といったお役所用語を極力排している。分かりやすさ優先か正確さか、文章表現をめぐる内閣法制局との論争があるとも聞く。5年前からは、より若い層向けに漫画版も出版している
防衛白書は、厚生労働白書や環境白書とともに人気が高い。それでも、インターネットの普及も影響し、一般向け売り上げは2004年の2万4900部をピークに、今は下降傾向にある
防衛白書がよく売れたのは、不幸にして軍事情勢が緊張した時だという。今年は、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射が続いたが、より多くの人が日本の安全保障の「動向」を「真剣に」考える機会になるならば、活字離れに悩んでみる価値はあろう。
7月19日付 編集手帳 読売新聞
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今年の防衛白書は表紙に、著名な書道家、武田双雲氏の筆による題字「日本の防衛」を掲げた。例年は自衛隊の活動写真だったが、「マンネリ化している」という浜田防衛相の指摘で刷新した
本文も、「高校生にも読めるように」を心がけ、「趨勢(すうせい)」「真摯(しんし)に」といったお役所用語を極力排している。分かりやすさ優先か正確さか、文章表現をめぐる内閣法制局との論争があるとも聞く。5年前からは、より若い層向けに漫画版も出版している
防衛白書は、厚生労働白書や環境白書とともに人気が高い。それでも、インターネットの普及も影響し、一般向け売り上げは2004年の2万4900部をピークに、今は下降傾向にある
防衛白書がよく売れたのは、不幸にして軍事情勢が緊張した時だという。今年は、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射が続いたが、より多くの人が日本の安全保障の「動向」を「真剣に」考える機会になるならば、活字離れに悩んでみる価値はあろう。
7月19日付 編集手帳 読売新聞
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7.18.2009
逃げおおせた犯人「時効」被害者の思い出に終わりはない・・・ 編集手帳 八葉蓮華
詩歌の読み方は人によってさまざまだろう。「五行歌秀歌集」(市井社)で出合った一首がある。〈思い出に/コロされながら/生きてゆく/君といた日は/輝くナイフだ 桜井匠馬〉
若い人には失恋の歌かも知れない。情熱の季節を通り過ぎた身には、子をナくした親の叫びを聴いている心地がする。犯罪被害者の遺族とは、思い出にコロされながら生きる人たちだろう
犯人は、時効まで何年、あと何年…と「引き算」で生きる。遺族は、あの子がいれば今年は小学生、もう中学生…と、「足し算」で生きる。ゴールのある引き算と違い、足し算に終わりはない。遺族にとって時効は、逃げおおせた犯人に贈る理不尽な“ご褒美”と映ろう
法務省の勉強会が、サツ人など重い罪の時効を廃止する方針を最終報告にまとめた。事件から日がたつほど物証や目撃証言は集めにくく、時効廃止が冤罪(えんざい)につながるのを懸念する声もあり、議論はまだ扉の入り口である
肉親をコロされ、思い出にもコロされて生きる人が、時効の成立でもう一度コロされるのは見るに忍びない。扉の入り口から奥へ、現実へ、橋をわたす知恵が要る。
7月18日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
若い人には失恋の歌かも知れない。情熱の季節を通り過ぎた身には、子をナくした親の叫びを聴いている心地がする。犯罪被害者の遺族とは、思い出にコロされながら生きる人たちだろう
犯人は、時効まで何年、あと何年…と「引き算」で生きる。遺族は、あの子がいれば今年は小学生、もう中学生…と、「足し算」で生きる。ゴールのある引き算と違い、足し算に終わりはない。遺族にとって時効は、逃げおおせた犯人に贈る理不尽な“ご褒美”と映ろう
法務省の勉強会が、サツ人など重い罪の時効を廃止する方針を最終報告にまとめた。事件から日がたつほど物証や目撃証言は集めにくく、時効廃止が冤罪(えんざい)につながるのを懸念する声もあり、議論はまだ扉の入り口である
肉親をコロされ、思い出にもコロされて生きる人が、時効の成立でもう一度コロされるのは見るに忍びない。扉の入り口から奥へ、現実へ、橋をわたす知恵が要る。
7月18日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
7.17.2009
腐っても解散、あすの日本を照らしもすれば曇らせもする一票・・・ 編集手帳 八葉蓮華
時の風雪に磨かれた慣用句というのは、どれも味わい深く、あれこれ改変して遊ぶこともできる。時節柄、「解散」の一語を用いて遊んでみる
麻生降ろしの風が吹き荒れる前に解散権という「伝家の宝刀」を抜きたかった首相には、〈転ばぬ先の解散〉(=杖(つえ))だろう。鳩山由紀夫代表の“故人献金”問題に幕を引きたい民主党には〈臭い物に解散〉(=蓋(ふた))の歓迎ムードも見えなくはない
東京都議選で惨敗した自民党では多くの議員が〈泣き面に解散〉(=蜂)を嘆き、民主党の思うつぼ、〈飛んで火にいる解散〉(=夏の虫)になってしまうと焦りを募らせる
首相に批判的なグループは〈敗軍の将、解散を語らず〉(=兵)が筋ではないか、〈あとは野となれ解散〉(=山となれ)は断じて容認できないと言う。派閥の領袖をはじめとする首相擁護派は〈和をもって解散〉(=貴しとなす)を――と党内の一致結束を訴えているが、さて、どんな具合に落ち着くだろう
衆望も求心力も散々な首相が抜き放つ宝刀ではあれ、〈腐っても解散〉(=鯛(たい))、あすの日本を照らしもすれば曇らせもする一票になる。
7月17日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
麻生降ろしの風が吹き荒れる前に解散権という「伝家の宝刀」を抜きたかった首相には、〈転ばぬ先の解散〉(=杖(つえ))だろう。鳩山由紀夫代表の“故人献金”問題に幕を引きたい民主党には〈臭い物に解散〉(=蓋(ふた))の歓迎ムードも見えなくはない
東京都議選で惨敗した自民党では多くの議員が〈泣き面に解散〉(=蜂)を嘆き、民主党の思うつぼ、〈飛んで火にいる解散〉(=夏の虫)になってしまうと焦りを募らせる
首相に批判的なグループは〈敗軍の将、解散を語らず〉(=兵)が筋ではないか、〈あとは野となれ解散〉(=山となれ)は断じて容認できないと言う。派閥の領袖をはじめとする首相擁護派は〈和をもって解散〉(=貴しとなす)を――と党内の一致結束を訴えているが、さて、どんな具合に落ち着くだろう
衆望も求心力も散々な首相が抜き放つ宝刀ではあれ、〈腐っても解散〉(=鯛(たい))、あすの日本を照らしもすれば曇らせもする一票になる。
7月17日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
7.16.2009
生き延びた者の、発言する「責任」言葉のもつ力に、粛然と襟を正さずにはいられない・・・ 編集手帳 八葉蓮華
美空ひばりさんに、「一本の鉛筆」(松山善三作詞、佐藤勝作曲)という35年前の歌がある。〈一本の鉛筆があれば/八月六日の 朝と書く/一本の鉛筆があれば/人間のいのちと 私は書く…〉
広島・長崎の被爆からまもなく64年、“一本の鉛筆”を手に取った人がいる。世界で活躍するデザイナーの三宅一生さん(71)が米紙に寄稿し、自身の被爆体験を明かしたうえで、オバマ大統領に広島訪問を呼びかけた
7歳のときに広島で被爆した三宅さんはこれまで、体験談や感慨めいたものは語らずにきた。「原爆を生き延びたデザイナー」といったレッテルを張られるのが嫌で、広島についての質問は避けてきたという
核廃絶に言及したオバマ氏の演説が「私の中に埋もれていた何かを呼び覚ました」と、書いている。何か――とは生き延びた者の、発言する「責任」であると。ひとつの演説が胸を揺さぶり、“一本の鉛筆”に封印が解かれる。言葉のもつ力に、粛然と襟を正さずにはいられない
三宅さんのお母さんは放射線を浴びて亡くなった。〈一枚のザラ紙があれば/あなたをかえしてと 私は書く…〉
7月16日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
広島・長崎の被爆からまもなく64年、“一本の鉛筆”を手に取った人がいる。世界で活躍するデザイナーの三宅一生さん(71)が米紙に寄稿し、自身の被爆体験を明かしたうえで、オバマ大統領に広島訪問を呼びかけた
7歳のときに広島で被爆した三宅さんはこれまで、体験談や感慨めいたものは語らずにきた。「原爆を生き延びたデザイナー」といったレッテルを張られるのが嫌で、広島についての質問は避けてきたという
核廃絶に言及したオバマ氏の演説が「私の中に埋もれていた何かを呼び覚ました」と、書いている。何か――とは生き延びた者の、発言する「責任」であると。ひとつの演説が胸を揺さぶり、“一本の鉛筆”に封印が解かれる。言葉のもつ力に、粛然と襟を正さずにはいられない
三宅さんのお母さんは放射線を浴びて亡くなった。〈一枚のザラ紙があれば/あなたをかえしてと 私は書く…〉
7月16日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge
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