近着の韓国紙で、先月26日の韓国海軍哨戒艦「天安」の沈没によるシ者・行方不明者46人の顔写真を見た。大半が20歳代の若者だ。前途をたたれた本人や残された家族の気持ちを考えると、痛ましい
なぞの爆発で、船体はまっぷたつに割れた。艦内爆発か、それとも機雷や魚雷攻撃によるものなのか。憶測が飛び交う中、艦尾部分が引き揚げられ、調査団は「外部爆発の可能性が高い」と発表した。一日も早い原因究明が待たれる
沈没の現場は朝鮮半島の西側に広がる黄海で、北朝鮮のすぐ沖合に浮かぶ韓国領の小島のそばにある。この海域はワタリガニの漁場として知られているが、海上境界線をめぐる対立から南北の衝突が起きている。軍艦艇の交戦で、11年前には北朝鮮の魚雷艇が、8年前には韓国の高速艇が沈没した
その記憶もあってのことだろう、韓国では北朝鮮の関与説が大きく報じられている。6月の漁期が近づけば、緊張が高まる恐れもある
韓国から北朝鮮の名勝地・金剛山への観光も、観光客射サツ事件後は中断した。朝鮮戦争勃発(ぼっぱつ)から間もなく60年。太陽は隠れ、北風が強まっている。
4月19日付 編集手帳 読売新聞
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