11.27.2009

ジャイアンツの優勝パレード、久しぶりの沿道を埋め尽くす大歓声・・・ 編集手帳 八葉蓮華

 年に3回、読売新聞東京本社が数えきれないほど大勢の人の波に取り囲まれる機会がある。ただし「毎年3回」とは書けない

 うち二つは正月の2日と3日、箱根駅伝のスタートとゴールの時だ。公開中の映画『風が強く吹いている』で描かれた通り、学生ランナーたちが繰り広げる青春ドラマは熱い。今の季節、寒風がだんだん厳しくなるほどに、それを吹き飛ばす年明けの熱気が待ち遠しくなってくる

 残るもう一つが、残念ながら、必ずあるというわけではない。ジャイアンツの優勝パレードである。近年はずっと“お流れ”が続き、箱根の興奮を期待させる晩秋の風は、一方で巨人ファンの心中を冷え込ませてもきた

 それは昨年までのこと。きょう22日、久しぶりに年3度目の大歓声を味わう。本社のある東京・大手町から銀座の中央通りを約3キロ、沿道を埋め尽くすであろう皆さんと喜びを分かち合いたい

 アンチ巨人や他球団ファンの方は、きっと苦々しい思いで拙文を読んでいるでしょうが、WBC日本代表も率いた原監督は世界一と併せての凱旋(がいせん)パレードだ。ここは一緒に祝おうじゃありませんか。

 11月22日付 編集手帳 読売新聞
創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge