7.14.2010

子供たちの未来を左右する「負うた子」が教えてくれる道・・・ 編集手帳 八葉蓮華

三車火宅の八葉蓮華 「創価学会 仏壇」
7月9日付 編集手帳 読売新聞

 自分より未熟なものに教えられることもある、という意味で〈負うた子に教えられて浅瀬を渡る〉〈負うた子に道を教えられる〉という

 「なぜ、大タコが道を…?」。大学の先生に質問する学生がいたと、俳人の楠本憲吉さんがある対談で語っていた。浅瀬や道はともかくも、サッカーの勝敗を教えてくれるタコはいるらしい。ドイツの水族館にいる「パウル君」が話題になっている

 国旗を付けた二つの容器のうち、どちらの餌を選ぶか――その方法で、W杯南アフリカ大会のドイツの試合、6試合すべての勝敗を的中させた

 準決勝・対スペイン戦での敗退も見事に当ててしまったため、「サメが入った水槽に送れ」「パエリアにしろ」などと、八つ当たりの非難を一身に浴びているとか。予言者の受難だろう

 「スペイン―オランダ」の決勝戦がある11日(現地時間)は参院選の投票日にあたる。社会保障といい、財政再建といい、子供たちの未来を左右する1票になる。小さなお子さんのいる方はおんぶしてみるのもいい。背中に伝わる鼓動で、体温で、「負うた子」が教えてくれる道があるかも知れない。

 7月9日付 編集手帳 読売新聞
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